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海外航空会社支店長:鹿児島と中国をつなぐ翼支える

海外航空会社支店長・瀬戸口朋子さん

瀬戸口朋子さん
中国東方航空(鹿児島市)

鹿児島と上海を結ぶ中国東方航空の上海線は8月、就航15周年を迎えた。就航に合わせて入社、当初こそ中国人の上司がいたものの、早くから鹿児島支店を統括し路線を守り育ててきた。節目のこの夏、外国人として初めて支店長になった。

支店の役目は、上海線のセールスや宣伝、鹿児島空港での運行業務まで幅広い。旅行会社巡りや企業、団体客の誘致活動に加え、週2日の運行日は自ら空港へ。「人の動きが見えるから、基本現場は好き」と、時には乗客の出入国カード記入を手伝い、ある時は「マイレージクラブに入会しませんか」と声を上げる。

上海線15周年 中国人客が好調

上海線の利用者は当初日本人客が中心だったが、中国人旅行者の増加で今やその比率は逆転。「最近はSNSで情報を得る若い個人旅行者が目立つ。中国人からすると、鹿児島は距離的に国内旅行と同じ感覚。近くてゆっくりでき、美食も楽しめる、とリピーターが生まれています」

世界経済の中心地と結ぶ路線だが、日中間の政治や社会情勢に左右されてきた。就航1年足らず、新型肺炎の影響で運休の憂き目に。尖閣問題や鳥インフルエンザ発生で低迷した2013年には、鹿児島県や経済団体が職員研修や視察を実施して維持を図った。

「あの時路線が残ったおかげで今、観光客を呼び込めている。多少でも恩返しができているのでは」と官民の支えに感謝する。

鹿児島と中国 交流の橋渡しを

大学で中国語を専攻し、旧川内市の国際交流指導員に。この時共に働いた中国出身の交流員や中国語を学びに来る社会人ら、向学心あふれる人たちとの出会いに刺激を受けた。台湾の大学に留学し、翻訳のアルバイトで生活費を稼ぎながら学んだ。

国境を越えてビジネスをしていた当時の女性の社長は、度々各国への出張に同行させてくれた。国際感覚を磨いた、今につながる経験だ。

支店長デスクの背後に、大判の中国地図が張ってある。沿岸の上海からさらに西には、広大な国土が広がる。「中国は海がない土地が多い。海や温泉がある鹿児島にもっと人が呼べると思うんです」。中国と鹿児島をつなぐ空路をさらに太く、長く―目標はやはりスケールが大きい。

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瀬戸口 朋子(せとぐち・ともこ)さん
プロフィール

鹿児島市出身。鹿児島中央高校卒業後、鹿児島純心女子大学国際言語学部入学、1999年卒業。同年から1年間、川内市(現薩摩川内市)国際交流センターで国際交流指導員を務める。2000年台湾師範大学に留学。01年11月から福岡の企業で秘書として勤務。02年7月、中国東方航空に入社。鹿児島支店主任、統括部長、支店長代理を経て、17年8月から支店長。

今これに夢中です
「旅行」

仕事柄最近は、なかなか長期の休みが取れず遠出はできていませんが、勉強のためにも中国以外の国々へも行くよう心掛けています。中国でお勧めの一つは西安。あの兵馬俑(へいばよう)の規模感からは、中国の悠久の歴史が垣間見えます。県内では、妙見や紫尾などひなびた温泉が好き。

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