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和太鼓奏者:ドラムとユニット結成、新しいジャンルを追求したい

和太鼓奏者・有馬奈々さん

有馬奈々さん
薩摩川内おどり太鼓(薩摩川内市)

「サ、エッサー」。30人の若者が、明るい掛け声と太鼓を響かせる。その中心に、大小3種の太鼓をドラムセットのように並べ、早打ちも自在に躍動する。11月2、3の両日、鹿児島市であったおはら祭。今年も「薩摩川内おどり太鼓」で出演し、聴衆を引き付けた。

1歳で初舞台に… 国内外で公演

1歳7カ月で初舞台に立った。祖母ルミ子さんはおどり太鼓の創設者。夜な夜な「アイスクリーム買いに行こうか」などと言っては、幼子を練習場に連れ出していたという。

“スランプ”はわずか3歳で体験した。自分はメンバーのようにたたけていないのに、なぜか一番場が盛り上がる。「馬鹿にされている、と感じたのか、『もうやらない』と宣言しました」。しかし小学生になり気が付けばまた、ばちを握っていた。

高2の夏、フランスで日本のポップ文化を紹介する「ジャパンエキスポ」に、おどり太鼓が参加することになった。ところが在籍していた進学コースでは、長期の休みは認められないという。「ずっと和太鼓をやってきて、チャンスを逃す手はない」と普通科転科を宣言してまで渡航したのが転機に。「お客さんの反応がストレートで、一体感が楽しくて。これを仕事にしたい、と強く思いました」

 和太鼓奏者・有馬奈々さん

太鼓でたたくのは民謡や演歌ばかり。友達には知られたくなくて、ずっと太鼓をやっていることは黙っていた。中学では「ロックに目覚め」、軽音楽部がある高校を選び進学。ドラムを覚え、バンドに熱中していた最中だった。

和太鼓でロック。新しい表現へ!

高3の文化祭で、ロックに和太鼓を取り入れて披露、手応えを得た。「勇ましく、そろった動きを見せる和太鼓のたたき方にこだわらず、個で、全身で暴れてやろう」と自分だけの表現を見出した。

ばちを握ると人が変わる、と自他ともに認める。「太鼓は自分にとって、言葉そのもの。相手がフランス人だろうが、何人だろうが伝わるのが魅力」

今年、和太鼓とドラムのユニットを結成した。「一握りもいない業界と言われるが、やらないと一握りにもなれないと思って。古くからある楽器で、新しいジャンルを追求したい」。鹿児島から、和太鼓奏者として新たな一歩を切り開く。

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有馬 奈々(ありま・なな)さん
プロフィール

薩摩川内市生まれ。1歳7カ月で薩摩川内おどり太鼓で初舞台を踏む。2007年、山本寛斎プロデュース公演「太陽の船」(東京ドーム)に和太鼓で出演。08年、NHK大河ドラマ「篤姫」の挿入曲「花意書く」に参加。10年、「チェスト遣欧少年少女使節団」としてベルギー公演。13、14年、フランスの「JapanExpo」に出演。15年高校卒業後、大阪府内の専門学校に進み2年間ドラム漬けの日々を送る。17年4月から慶応義塾大学経済学部通信教育課程在籍。同8月、打楽器ユニット「レトロニム」結成。薩摩川内おどり太鼓リーダー。

今これに夢中です
「曲作り」

8月、大阪のライブにドラムとのユニットで出演したところ好評で、来年2月のライブも決まりました。普段は家にこもって、もっぱら曲を作っています。

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