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まるでレントゲン?内部まで精巧なジムは夫婦モデラーの“愛の結晶”「やられメカを準主役機風に仕上げたい」

ジム 制作・画像提供/めおぷら氏 (C)創通・サンライズの画像

ジム 制作・画像提供/めおぷら氏 (C)創通・サンライズ

 夫婦共同作業で1体のガンプラを作る、めおとモデラーのめおぷら(@meo_pla)さん。妻が塗装、夫がそれ以外と、役割分担をしながら、精巧な作品を生み出し、発表し続けている。そんな2人が仕上げた近作は、ガンダムシリーズの名脇役・ジム。「やられメカを準主役機風に仕上げたい」と手掛けたジムの姿にSNSでは「あのジムがめちゃカッコいい姿に」など反響を呼んだ。なぜ、夫婦2人でこのような作品を制作するようになったのか、旦那さんに話を聞いた。

【写真】サイコフレームが他に類を見ない鮮やかさ…夫婦で力合わせ、過去最高にバズったユニコーンガンダム

■夫婦で“ああでもない、こうでもない”と揉めながら作るのも楽しい

――そもそもお二人は、どのような形でガンプラと出会われたのですか?

【めおぷら】単純に80年代初頭のガンプラブームに乗っかった少年でした。当時はもちろんお小遣いですのでいろいろなキットが買えませんし、近所の模型店ではガンプラはほとんど買えませんでした。たまたま売れ残っていたムサイやザンジバルを作ってましたね。
 妻は、私がプラモを買いに行ったときに見つけたプチッガイをきっかけに、ガンプラの世界に入り込みました。

――それが今は、ご夫婦でガンプラ制作をされているとのことですが、どのような経緯で共同制作をすることになったのですか?

【めおぷら】3年前のクリスマスにけっこう大きめの”プチッガイのクリスマスパーティージオラマ”を2人で作ったのがきっかけです。残念ながら写真は失念してしまったのですが、“ああでもない、こうでもない”と揉めながらも(笑)、何だかんだ楽しく作れました。

――2人で制作するメリット・デメリットをどんなところに感じますか?

【めおぷら】メリットは2人で作業分担しているので完成するスピードが速いこと。デメリットはお互いの作業ペースによりプレッシャーがかかることがあるんです(笑)。例えば塗装が終わってないのに、次の作品の基本工作が終わってる時に「まずい」と思ったり。

――なるほど(笑)。奥さまが塗装を、旦那さまがそれ以外と役割を決めたのはどんな経緯が?

【めおぷら】結婚前は私も塗装をしていたのですが、視力がかなり落ちてしまいセミリタイア状態でした。そんな中、ガンダムマーカーエアブラシシステム(クレオス)という画期的な商品が発売されたのを知って購入しました。もともと絵を描くのが上手だった妻が「やってみたい」と言うので任せてみたら、最初からかなりの腕前で、それからもあれよあれよという間に上達していったんです。

――もともと素養があったと。

【めおぷら】そうですね。以前はMG(マスターグレード)も、ガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装してましたが、最近は普通のエアブラシで塗装しています。なので塗装以外のことは私がフォローに回って、プラモ作りの花形と言える塗装は妻にやってもらっています。

■妻が調色したジムの「弱緑」×「富野由悠季の赤」が今作のポイント

――近作「RGM-79 ジム ver2.0」(使用したキット:MG ジム ver2.0)はとてもカッコよくて見惚れました。これはどのくらいに時間をかけて完成したんですか?

【めおぷら】制作期間は今年の10月27~30日の4日間ですね。

――えっ!? たった4日間でこの作品を?

【めおぷら】そうですね。やはり夫婦で違う役割を担当しているのが、スピード感という意味で大きいかもしれません。

――どのようなストーリーをイメージして制作されたのでしょうか。

【めおぷら】ジムは「弱い」+「やられメカ」というイメージのあるモビルスーツですが、私はその悲哀を帯びたカメラアイと余計なものが削がれたフォルムが好きなのです。妻もなんとなく悲しみを帯びたジムが好きで「ちょっと塗装でかっこよくしてやるか!」という着想で制作をスタートさせました。「やられメカを準主役機風に仕上げたい」こんなイメージが2人の中にありましたね。

――この作品を作る際にこだわった部分を教えてください。

【めおぷら】力を注いだのはやはり色味です。色にはいつも強いこだわりを持っているんですけど、今回赤色は「富野由悠季の世界」という展覧会で販売されている「富野由悠季の赤」というカラーをベースに調合したものを使いました。名前が強烈な塗料ですが、発色も良くてほかにもさまざまなガンプラに使用できそうだと可能性を感じましたね。あとはジム名物のなんとも言えない「弱緑」。これも今回妻が調色して作った色ですが、今までで一番“映える色”になったと確信しています。

――まるでレントゲン写真のような「内部フレーム」には驚きました。

【めおぷら】今回内部パーツに使用したカラーは全部で4色、シルバー、ゴールド、カッパー、チタン。いずれも調色して深い色を出すようこころがけています。見えないところというのはパッと見の話で、MGの場合は外装を外すことができるので、内部もこだわったほうがより重厚感のある作品になると思います。

――制作後の反響はいかがでしたか?

【めおぷら】完成品は必ずSNSにアップするようにしているのですが、内部フレームに関してもたくさんお褒めいただけたのですごくうれしかったです。

――めおぷらさんにとって、ガンプラ制作の魅力とは何でしょうか?

【めおぷら】ガンプラは世界でもっともよく出来たプラモデルだと思っています。塗装するだけでもかなり重厚感を演出することは出来ますが、一方で素組だけでも素晴らしい完成品を生み出せるのが最大の魅力。バンダイさんの商品開発力にはいつも脱帽しております。

――では最後にガンプラモデラーとしての信念を教えてください。

【めおぷら】いつも目指しているのは”丁寧にリアルに素早く完成させること”。時間をかけてじっくりという事が2人とも性に合っていないので、丁寧でも時間をかけすぎないのがポリシーです。そして「永遠に修行中」だということ。おそらく技術の上達より、道具やキットが進化するスピードのほうが速いので、この修行は永遠に続くと思います。そんな中でも、楽しみながら1つでも多くの自信作を生み出していきたいですね。

文/中山洋平

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