
港屋たるみずの海鮮丼
鹿児島市からは遠いイメージがありますが、フェリーに乗って一休みすればあっという間。道の駅、森の駅など見どころが点在しており、海山のドライブにおすすめ~☆彡
港屋たるみず~旅と飯屋~
港屋たるみずさんの「垂水海鮮丼(=写真上)」の刺し身は脂の乗りが抜群!! 落花生豆腐もぜひ味わいたい一品。
店の外壁には垂水の地図が描かれている。休日など行列ができることも…。カウンター、テーブル、掘りごたつ席などある店内でじっくり味わいたい…
ケーキ工房Famille
民家の一角にあるケーキ工房Familleさん。材料の一部は自家農園で自ら有機栽培しているそう。手作りのジャムや焼き菓子も並ぶ店内で、好みの品を見つけてみて!!
高峠つつじケ丘公園
ここから、ゆる旅スケッチの世界をお楽しみください。
ピンク、赤…丘染めるツツジ
垂水市街地から、鹿屋市の大隅湖方面に続く県道71号を山手へ向かう。所々に崩れてむき出しになった山肌や倒木、土砂がまだ生々しい。昨年の台風16号の被害だ。
車で20分ほどで県道から折れて進むと、小高い丘が目に入る。標高722mの「つつじケ丘」。ここ「高峠つつじケ丘公園」一帯は、「サタツツジ」の自生地として知られる。丘のふもとから頂上まで低木の茂みが覆う。例年4月末から5月初めにかけての見ごろには、丘全体が濃いピンクや赤の花で染め上げられる。

自生するサタツツジが、山を赤やピンクに染める/イラスト:張 佐和子
丘の頂上まで遊歩道が続いており、展望所からの360度のパノラマが売りだが、昨年の台風でやはり歩道の一部に被害が出た。「ツツジ自体は大丈夫。もともと荒れた土地に育つ強い植物なんです。災害の後の方がよく咲くこともあるほど」と、垂水市内で農業や自然体験を企画するNPO法人森人(もりんちゅ)くらぶの酒瀬川牧さん。恒例の「高峠春のつつじ祭り」も予定されている(4/29~5/7)。
サタツツジは地元で高峠ツツジとして親しまれ、市の花でもある。これまでも数々の災害を乗り越えてきた垂水の地を象徴するような花。そのたくましさに思いをはせつつ、めでてみたい。(徳重里香)
ここでいっぷく
「垂産垂消」 新鮮海山の幸

新鮮なネタいっぱいの海鮮丼
市役所前交差点に「港屋たるみず」の白いのれんがはためく。地産地消、「垂産垂消」にこだわる店だ。
「垂水海鮮丼」はブリやタイ、ヒラメもぜいたくに、鹿児島湾の深海で獲れるナミクダヒゲエビが彩りを添える。エビは赤く透き通った殻が美しく、ほどよく弾力のある身は甘い。昼の定食は「カンパチ漬け丼」「美湯豚とんかつ定食」などあり、1,250円。

小鉢や、店主宮田義久さんが地元の人に作り方を教わったという、もっちもちの落花生豆腐付き。鹿児島市に系列店を出し、産直事業も手掛ける宮田さん。
「垂水にはいい食材が多いがまだまだ知られていない。“垂水産”をぜひ地元で味わってみて」と腕を振るう。
港屋たるみず~旅と飯屋~
- 垂水市上町127[MAP]
- TEL:0994-32-6688
- 営/11:30~14:00、18:00~22:30
- 休/不定
- P/要問い合わせ
見つけた!
ケーキ工房Famille
国道220号沿いの民家の一角にあるケーキ工房Famille。「地元産のもの、オーガニックのもの、できるだけ体に優しい材料を取り入れています」とパティシエの日下由美さん。
小麦やサツマイモ、サトウキビなど材料の一部は、自家農園で自ら有機栽培しているというから驚き。

小さなケースには、イチゴのショートケーキ(360円)、垂水産レモンのチーズケーキ(同)など並ぶ。人気はミルキーロール(270円)などロールケーキ類で、もっちりしっとりの生地とクリームの味わいが絶品だ。
ケーキ工房Famille
- 垂水市新城3776-3[MAP]
- TEL:090-7447-9486
- 営/10:00~19:00
- 休/不定(主に木~日曜営業)
- P/あり

南日本新聞鹿屋総局記者
大川 源太郎(30)のおすすめ
春のカンパチ祭りも!
南北に長い垂水市。湾岸の国道220号を走れば、各所から異なる表情の桜島を眺めることができます。毎年春と秋には海潟漁港で「カンパチ祭り」。いけすに入りつかみ取りに挑戦する子どもたちの歓声は、魚食普及へ明るい兆し。今春は5/6~7に開催です。
- 垂水市データ
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- 人口:15,399人(4月現在)
- 面積:約162.12km2
カンパチ、ブリなど養殖漁業が盛ん。カンパチ養殖は日本一。高隈山系を源に地底から湧き出る温泉水は、豊富な天然ミネラルをバランスよく含む健康飲料水として有名。