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大河ドラマ「西郷どん」史料取材協力/多くの薩摩藩士を世に伝えたい

大河ドラマ「西郷どん」史料取材協力・下豊留佳奈さん

下豊留 佳奈さん
(鹿児島市)

「150年前の甲突川はどんな魚が泳いでいた?」「江戸時代に奄美大島で行われた婚礼や祝宴の資料はないか」

携帯電話に毎日、予想外の依頼が飛び込んでくる。相手はNHK大河ドラマ「西郷どん」の撮影スタッフ。「史料取材協力」として、幕末期の生活文化に関する質問に答え、撮影に使う小道具制作に協力している。

職場のある県立図書館は、かつて鶴丸城二の丸があり、島津久光が過ごした場所。質問を受けると書庫に走り、文献を探す。

「薩摩藩家老・調所広郷の遺書を考えて」との依頼も。「恐れ多いと思いながら、現存する書状などを参考に、想像力も働かせ候文(そうろうぶん)を作成した」。

書家が清書した遺書はドラマの一場面を演出した。「制作スタッフに、視聴者が気づかない細部まで当時を忠実に再現しようとする熱意がある。全力で仕事に向き合う毎日で楽しい」

名前の由来が歴女のきっかけ

鹿児島が大好きという「歴女」。自分の名は西郷隆盛の妻「愛加那」にちなんで付けられたと知って、幼い頃から親近感を持った。

大学時代は日本近代史を専攻。「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産登録された時期と重なった。気運を盛り上げようと地元学生有志約20人と集まり、関連史跡で清掃やイベント活動を行った。

維新の志士の生き様に脚光を

卒業後は企業に就職。転職を考えていた折に、恩師である志学館大学の原口泉教授から声がかかった。現在は原口氏のスケジュール管理、講演の事務処理や大学講義・出演番組の資料作りも担っている。

明治維新150年の今、薩摩藩士が一人でも多く世に知られるように願っている。弓の名手・桂久武には特に思い入れがある。西郷の親友で家老職を務めた後、西南戦争に薩軍として参加。「砲弾が飛び交う中あえて弓で戦い、時代に自ら幕をひくかのように殉じた生き様がかっこいい。実物もイケメン」

大学の研究室には、大河ドラマ「篤姫」を見て進路を決めた学生が今も全国から集まってくる。「放映が終わった後も影響力は長く続く。観光県・鹿児島が今後一層注目されるきっかけになってほしい」。「西郷どん」効果にも大いに期待している。

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下豊留 佳奈(しもとよどめ・かな )さん
プロフィール

鹿児島市生まれ。志学館大学人間関係学部卒。一般企業に1年勤務し、現在は志学館大学教授で鹿児島県立図書館長を務める原口泉氏の助手兼秘書。原口氏が務めるNHK大河ドラマ「西郷どん」の時代考証にもアシスタントとして参加している。

今これに夢中です
「登山」

体を動かすことが好きで高校時代は登山部に所属。これまで屋久島に数度足を運びました。ドラマの撮影現場となった姶良市の龍門司坂(たつもんじざか)もよく行きます。時間が取れたら屋久島にまた行きたいと思います。

 

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