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木下サーカス団員:生身の人間の技と芸…魅力感じて

木下サーカス団員・下地 典子さん

下地 典子さん
木下サーカス

スリルいっぱいの空中ブランコやオートバイの曲芸、ライオンショーに熟練のジャグリング―。見事技が決まるたび、テント内にどよめきが満ちる。そして大きな拍手。

鹿児島市で2018年5月20日まで開催中の木下大サーカス。その一員としてある時は舞台に立ち、またある時は売り子として、夢空間を盛り上げている。

担当する演目に日本古典芸の一つ「一丁はしご」がある。高さ7mあるはしごは、「台」となる男性の演者が仰向けになり上げた両足で支える。そのはしごをまるで忍者が壁を伝うかのようにするすると上っていく。そして逆さにぶらさがったり、てっぺんに立ち上がったり。

日本の古典芸、夫婦で披露

「上乗り」と呼ばれる演者がはしご段に普通に手足をかけようものならバランスは崩れ、はしごは倒れてしまう。前後左右に負荷をかけることなく、はしごと平行に、ほぼ腕の力だけで上がり、重心を取りながら技を繰り出していく。

サーカス芸・一丁ばしご

一丁ばしご

はしごは何があっても離さないのが上乗りの務め。練習も含め「落ちる、と思ったことは一度もない」という。始めは空中ブランコ用のはしごで、ひたすら上る練習を重ねる。1年たち、ようやく実際のはしごに乗せてもらえた。

実は「台」となっているのは、空中ブランコなどでも活躍する夫の和也さん。団員唯一の夫婦パフォーマーだ。やはり夫婦ならではの呼吸がある?

「私はそう思っていたんですが、夫の方は特にないんですって。上乗りが誰であろうが合わせていくだけ、と言われました」と笑顔で打ち明ける。

長男を出産後も半年で舞台に復帰した。公演の度にコンテナハウスで引っ越す。託児所を探し回ったり、送迎に片道40分もかかったりと待機児童問題にも直面しながら、パフォーマーを続けてきた。4歳になった長男は、両親が舞台で観客を沸かせていることが、最近分かってきたようだという。

生身の技と芸…魅力感じて

サーカス芸・赤シルク

赤シルク

昨秋(2017年)デビューした芸「赤シルク」の研究にも日々余念がない。

「サーカス団は以前と比べ少なくなっていますが、やはり生身の人間の技、芸を目の当たりにできる魅力がある。芸によって臨場感、雰囲気もそれぞれ。代々受け継がれた古典芸もぜひ楽しんで」。

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下地 典子(しもじ・のりこ)さん
プロフィール

兵庫県生まれ。中学、高校ではソフトボール部所属。体操経験などはなし。専門学校在学中に友人に誘われて木下サーカス神戸公演のアルバイトに「軽い気持ちで」応募したのが、入団のきっかけ。華やかな舞台に魅力を感じ、2002年木下サーカス入社。09年結婚。31歳で第1子出産、6カ月後舞台復帰。「一丁はしご」「赤シルク」など担当。

今これに夢中です
「赤シルク」

天井から垂らした布に体をからめて演技する芸「赤シルク」の技を考えることです。先生はいないので、パートナーと海外の動画を探したり、練習で技を試したり。難しいですが、楽しいです。

 

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明治維新150周年記念
木下大サーカス

5/20(日)まで、鹿児島市のイオンモール鹿児島特設会場にて開催。(休演日:毎週木曜と4/11、5/2、5/9 ※5/3は開演)

  • 公演事務局 TEL:099-267-0090

関連情報!!
【木下大サーカスに潜入せよ!! ライター鯱の空中ブランコ挑戦記 など】はこちらから!!

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