フェリア倶楽部コンテンツFELIA! CLUB

この記事のシリーズSERIES

プレゼント・クーポンPRESENTS

ライフスタイル
フェリアフェリア

商業施設役員/転機のりこえ、しなやかに

博多ステーションビル取締役販売促進部長・吉留 景子さん

吉留 景子さん
(博多ステーションビル/福岡市)

九州の玄関口・博多駅で「マイング」「博多駅地下街」「博多1番街」の3商業施設を運営する博多ステーションビル。昨年(2017年)6月、入社8カ月目で広報・販促部門の取締役に昇格し、創業56年目に初の女性役員誕生となった。女性初の役職を歴任してきたが、仕事への姿勢は「一つ一つに真剣に向き合っていたら、人も仕事もつながって、結果が付いてきた」と自然体だ。

本社初の女性課長。志半ばで転職

高校3年の夏、“謀反”を起こした。

「英語を使って海外と日本をつなぐ仕事をしたい」という思いを止められず、鹿児島大学から東京へ進路変更。大反対の両親と先生を説得し、上京した。

1979年、西武百貨店に入社。「バイヤーなら夢に近づける」。異文化への憧れが、原動力だった。雑貨専門店・ロフト1号店の渋谷開設プロジェクトなどを手掛け、33歳で女性初の本社課長に就任。当時、社員1万人の組織での大抜擢だ。

女性総合職のトップランナーだった38歳。鹿児島で暮らす母親が倒れた。「いま自分の夢だけを追いかければ一生後悔する」と退職。看病しながら働こうと、地域分社化に伴う電通の全国一律での中途採用に応募。全国の電通で5400人が挑み、採用は67人。女性の採用は1人だった。

しなやかに、たくましく。転機乗り越える

未経験の営業職だったが、百貨店時代のマーケティング経験と人脈が生きた。入社4年目で女性初の部長に抜擢。全国展開を加速する福岡の企業担当の責任者として、東京駐在部を立ち上げ、東京電通出向も経験。鹿児島には支社次長で赴任し、鹿児島大学の焼酎学講座設立や薩摩焼酎宣言策定などに携わった。

定年退職後に入社したのは、世界との結節点でもある博多の駅ビル。インバウンド戦略も担うことになり、「高3の謀反が、思わぬ形で結実した」と不思議な縁を感じている。投票による「おみやげ決定戦」などのイベントや販促戦略策定に奔走する毎日だ。

人生の転機に直面しながらもしなやかに生き抜いた大先輩は、鹿児島の女性に「成功の反対は、チャレンジしないこと。駄目で元々! 小さくまとまらず、挑戦を続けて」と豪快に、愛情たっぷりのエールを送る。44年前の夏と、同じ熱量で走り続けている。

set-CloseUp2

吉留 景子さん
プロフィール

指宿市出身。指宿高校を経て東洋大学文学部英米文学科卒業。1979年、西武百貨店(東京都)入社。90年、女性初の本社課長に。95年退職。同年、電通九州(福岡市)入社。女性初の営業部長、東京駐在部長、東京電通出向(営業部長)、鹿児島支社次長、アジア事業部長など歴任。2016年10月、博多ステーションビル入社。理事・広報販促部長を経て17年6月から取締役販売促進部長。福岡市在住。

今これに夢中です
「チワワのノエル君」

生後2カ月半でわが家に舞い降りた今夏3歳になるノエル君(♂)とのペットライフと、長年親しんでいる海外旅行や俳句作り。仕事で疲れて帰宅すると飛び上がって身体中でうれしさを表現する愛犬のように、喜怒哀楽を素直に表現できる女性になりたいものです。

こちらの記事もどうぞ

この記事のシリーズ Series of this article

Close up

鹿児島で働く女性たちを紹介しているFelia!の『クローズアップ』。いろいろな職場で輝いている彼女たちの姿や、これまでの足取りをご紹介します。

記事一覧を見る