
日当山温泉郷の入口の西郷どん
妻の糸さんも連れてきた温泉地、日当山…
霧島市隼人の平野を流れる天降川両岸に家族湯や旅館が集まる日当山温泉郷。県内でも歴史ある温泉地で、姫城の「湯本大権現碑(ゆもとだいごんげんひ)[MAP]」には1293(永仁元)年に温泉が発見されたと記されている。
鹿児島の温泉を愛した西郷隆盛が最も頻繁に訪れ、土地の人との裸の付き合いから生まれた逸話が数多く残る。
西郷どん湯温泉
- 霧島市隼人町内1462-2[MAP]
- TEL:0995-43-3870
西郷どん湯の近くには、西郷がわらじを編んだという崖も残っている。
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温泉郷の入口に建つ「日当山温泉に遊ぶ西郷隆盛先生の像」は、何ともチャーミング。
元湯で湯治し、アユ釣りやウサギ狩りを楽しんだ素の西郷は、案外こんなのどかな空気をまとっていたのかもしれない。
釣り糸を垂れれば魚が寄ってきたという逸話にも納得がいく。
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日当山西郷どん村
市の観光施設「日当山西郷どん村」には、常宿としていた湯守の龍宝(りゅうほう)家屋敷「西郷どんの宿」が復元されている。
龍宝家の復元家屋や龍馬風、篤姫風の着物体験、そして西郷が馬をつないだ樹齢180年のイヌマキがある日当山西郷どん村には、2019年1月に足湯やレストランなどが完成予定だ。
常駐するガイドの一人、隈元孝子さんは「西郷どんは身分を隠していたが、みな人柄に触れて『先生』と慕った。心身ともにリラックスできたから、妻の糸どんも連れて来た」と教えてくれた。
西郷の話を聞いて坂本龍馬も滞在した故郷を「風光明媚(めいび)で人情に厚いのは昔も今も変わらない」と誇らしげに語る。
日当山西郷どん村
- 霧島市隼人町内1487-1[MAP]
- TEL:0995-42-5880
- 営/9:00~18:00
- 休/なし
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蛭児神社
日当山は、イザナギ・イザナミの間に生まれた蛭児尊(ひるこのみこと)が療養したとも伝わる。
蛭児は足腰が立たず、高天原(たかまがはら)から天磐楠船(あまのいわくすぶね)に乗せて流された。漂着した場所に創建された蛭児神社の周辺は奈毛木(なげき)の杜(もり)と呼ばれ、神代からの静けさをたたえている。
蛭児神社
- 霧島市隼人町内[MAP]
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今回のbreakスポットは…
BOULANGERIE NOËL
ブランジェリ・ノエル
「BOULANGERIE NOËL(ブランジェリ・ノエル)」は、国産素材にこだわる津崎清二・志乃さん夫妻が営む小さなパン屋。地元の源泉水を練り込んだ「日当山温泉食パン」(1斤300円)を看板商品に、かわいいパンが並ぶ。旬の野菜をふんだんに使ったランチボックスは、家族湯に行く客にも人気。
5月からは「パンをおいしく食べる」ランチ(要予約)を始めた。「未来を担う子どもたちに安心して食べてもらうのが、町のパン屋の責任」という熱い思いが、パンを食べた人に幸せを運ぶ。
BOULANGERIE NOËL
- 霧島市隼人町姫城3-130-1[MAP]
- TEL:0995-42-1718
- 営/8:00~18:00
- 休/日曜
日当山温泉に関する別記事はこちらから!
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明治維新150年関連ニュース
南日本新聞公式HP[373news.com]
明治維新150年特集
南日本新聞ホームページでは、明治維新150年関連のニュースはもちろん、南日本新聞で連載した「幕末新聞」や観光案内なども織り交ぜ、さまざまな「かごしま」をご紹介する特集がスタート!!
「鹿児島の偉人達」の像や関係する施設・スポット情報満載の『偉人マップ』には、付近のグルメ情報までも。
ほか、1867(慶応3)年の1年間を、当時の国内外の史料をもとに“新聞スタイル”で再構成した『幕末新聞』など、明治維新に関係する話題がてんこ盛り!!
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