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鹿児島焼酎にもこだわる、こだわりの洋食屋が思うこと。

大和桜酒造を招いてのディナー会。客と一緒に楽しめる空間を取り戻すのが、今の目標だ

大和桜酒造を招いてのディナー会。客と一緒に楽しめる空間を取り戻すのが、今の目標だ

飲食店への自粛要請縮小を受け、店舗営業を再開する飲食店が増えてきました。鹿児島大学近くに2003年創業以来、継ぎ足しデミグラスソースを信念とする洋食屋が、いま、何を思うのか。ランチを再開した5月12日、訪ねてみました。「いま、できること~#鹿児島コロナ防衛隊」第5話は、焼酎にもこだわる、こだわりの洋食屋に、「いま一番したいこと」を聞いたら、「常連さんとの乾杯」だったという話。

店名は「グリルダイナー」。「食堂」を意味する。楽しく、気取らず、美味しいものを食べられる洋食屋に…。久しぶりのダイナー式ハンバーグランチをいただいた。

トマトのファルシーサラダ

トマトのファルシーサラダ

ダイナー自慢のハンバーグ。ビーフシチューとともに蒸し焼きにされて出てくる

ダイナー自慢のハンバーグ


食後の烏龍茶

食後の烏龍茶

その大事にしてきた空間を、コロナ禍が分断した。「お客さんも、うちのスタッフも、守らなきゃいけない」。4月25日~5月10日、店舗営業を休み、テイクアウトに集中した。売り上げは4月が3割減、5月は「おそらく5~6割減」だという。

グリルダイナーのテイクアウト用メニュー

グリルダイナーのテイクアウト用メニュー

「鹿児島の食材、焼酎にこだわりたい」

オーナーの清國崇さん(45歳)は「鹿児島には美味しい食材がたくさんある。魚、肉、野菜…。自分で確かめたものしか使わない」と言う。添加物も、うまみ調味料も使わない。妥協を許さないシェフが、さらにこだわるのが、鹿児島焼酎だ。「洋食屋で焼酎って意外と思われるかもですが、相性はいいんですよ」

店内に貼られたグリルダイナーが掲げるポリシー

店内に貼られたグリルダイナーが掲げるポリシー

実は、清國さん。これまでに、中村酒造場(霧島市)や大和桜酒造(いちき串木野市)の杜氏を招いて、フルコースディナーを楽しむ会を開いた。蔵元は自らの蔵の銘柄を持ち込み、前菜からデザートまで、一品ずつに最も相性のいい銘柄、飲み方を提示する。ソーダ割り、ロック、お湯割り…。焼酎蔵と洋食屋の「真剣勝負」がそこにあった。本気の焼酎と、本気の料理が融合する。お客のほころんでいく顔が本当に嬉しかった。

中村酒造場の中村慎弥さん(左)を招いてのディナー会

中村酒造場の中村慎弥さん(左)を招いてのディナー会=2017年3月

大和桜酒造の若松鉄幹さん(左)を招いてのディナー会

大和桜酒造の若松徹幹さん(左)を招いてのディナー会=2018年3月

お湯割りと前菜盛り

 

手まり寿司と焼酎ロック

「常連さんと早く乾杯したい」

コロナ禍で店舗への客が減っていく中、一筋の光明になったのが、、数年前から取り組んできた弁当やオードブルのテイクアウトだった。「正直、手間もかかるし、やめようと思った時もあった。でも、今回は本当にテイクアウトに助けられた」と振り返る。そして、助けてくれたのは、やはり、常連さんだった。

「ギブ&テイクと言いますが、本当にたくさんのテイクアウト注文をいただいた。今度は、自分が恩返しをしていく番です」。まだ、夜の営業は自粛している。いま、頭に浮かぶのは、蔵元やお客さんと過ごした、あの楽しかった空間だ。

「なんとしてでも生き残る。そして、店を支えてくださったお客さんと盛大に乾杯したい」

店舗営業を再開した初日。1番目の客は同級生だった。食後、同級生が帰ったテーブルを片付けたら、ランチョンマットの下に一枚のお札がしのばせてあったという。

 

この記事のシリーズ Series of this article

【 いま、できること 】#鹿児島コロナ防衛隊

長期化する新型コロナウイルス禍。4月16日には緊急事態宣言が全国に拡大された。日一日、刻一刻と状況が変わっていくなか、それぞれの地域で、たくさんの人が、「いま、できること」を模索している。暮らしの現場で奮闘する姿を追う。

(フェリアWEBチーム、随時掲載)

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