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鹿児島上陸? ウーバーイーツ的宅配代行を追う

美味しそうな煙をあげながらデリバリー用の肉を焼く鄭家ホルモン店内

美味しそうな煙をあげながらデリバリー用の肉を焼く鄭家ホルモン店内

フェリアWEBは4月から「いま、できること〜#鹿児島コロナ防衛隊」と題して、テイクアウト飲食店情報や、県内各地で前向きに奮闘する人を追ってきました。行政や商工会議所、商工会、青年会議所といった既存団体をはじめ、それぞれの地域で、さまざまな形で、連携が生まれています。今回は、薩摩川内市で続いている宅配代行サービス「センデリイーツ」を紹介します。

 

川内青年会議所デリバリーサービス「センデリイーツ」チラシ

川内青年会議所デリバリーサービス「センデリイーツ」チラシ

「センデリイーツ」は、都市部に広がる「Uber eats(ウーバーイーツ)」をヒントに、川内青年会議所(JC)が5月に始めた。利用者は無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて、スマホ上でメニューを選択。注文は川内JC事務局が受けて、飲食店と配達員へ連絡する仕組みだ。料金の決済を除けば、ほぼすべてオンラインで完結する。登録飲食店6店舗でスタート。6月から新たに3店舗が仲間に加わった。営業自粛が解禁され、通常営業が始まって以降も引き続き、利用されているという。

「若い世代の熱意感じた」

真っ赤なオープンカーで配達先に向かうボランティアの平田宗嗣さん

真っ赤なオープンカーで配達先に向かうボランティアの平田宗嗣さん

配達員はボランティアが担う。発足当初から参加する平田宗嗣さん(52歳)は1年前、実家のあるさつま町へ横浜から移住した。地域づくりに励む若い世代と交流するうちに、その熱意と連帯感に魅力を感じ、今回配達員を名乗り出た。「自分たちの力で難局を乗り越えようとする姿を応援したくなった」。導入後1カ月半を過ぎたが、「お客さんの需要も高まり、配達の待機時間もほぼない」と手応えを感じながら、真っ赤なオープンカーで今日も街を駆け巡る。

「配達お願いします」。飲食店から宅配商品を預かるドライバー

「配達お願いします」。飲食店から宅配商品を預かるドライバー

配達先をカーナビに入力して、次のお客様のところへ向かう準備をする

配達先をカーナビに入力して、次のお客様のところへ向かう準備をする

配達先に到着すると、商品が入った箱に触る前に手を消毒する

配達先に到着すると、商品が入った箱に触る前に手を消毒する

お客様の家に到着。商品を丁寧に渡す

お客様の家に到着。商品を丁寧に渡す

「ここで動かず何がJCだ」

デリバリーの注文を受けて、ホルモンを焼く「鄭家ホルモン」のオーナー、山中真由美さん

デリバリーの注文を受けて、ホルモンを焼く「鄭家ホルモン」のオーナー、山中真由美さん

センデリイーツは4月中旬、客足が激減した飲食店や市民から、その構想が生まれた。「宅配代行サービスを薩摩川内でもできないか」。センデリイーツの登録店「鄭家(ていけ)ホルモン」のオーナーで、自らJC会員でもある山中真由美さん(39歳)は、JCメンバーに声を上げた。「こんな時に動かないで、何がJCよ。できるか、できないかじゃない。やるか、やらないかだ」

LINEからのデリバリー注文を受け、飲食店と配達員へ連絡する川内青年会議所の江畑敬介さん

LINEからのデリバリー注文を受け、飲食店と配達員へ連絡する川内青年会議所の江畑敬介さん

思いは広がった。川内JC専務理事、江畑敬介さん(35歳)は「通常では考えられない、ありえないスピード」で、話が進んだと振り返る。連夜のZoomミーティングを繰り返し、構想からわずか2週間で、実現にこじつけた。

「移転2日後に営業自粛…」

「センデリイーツ」が始まって間もなくの頃。配達に同行していたら、ひときわテンション高く、笑顔で店頭にスタッフが立つ店舗があった。もつ鍋や総菜、弁当のテイクアウトを宣伝していた。「実は、移転して2日後に店舗営業自粛になっちゃったんですよ」。「鹿tariyan(かたりやん)」のオーナー、坂口聡さん(34歳)は難局にもかかわらず、とにかく明るい。長島ブリ王など食材にこだわった弁当をPRしながら「最悪の状態での船出。これより下はない。前向きに進むしかないですからね」。

移転2日後から営業自粛となるなか、笑顔でテイクアウトやデリバリーに臨む「鹿tariyan」のスタッフ

移転2日後から営業自粛となるなか、笑顔でテイクアウトやデリバリーに臨む「鹿tariyan」のスタッフ=5月上旬撮影

あれから1カ月半。客足は戻ってきたのか聞いてみた。「何しろ移転オープン2日後には営業自粛でしたから、戻ったも何も分からない。この店のポテンシャルを日々確認しながらの営業を続けています」と言う。そして、「お客さまからも『頑張ってテイクアウトしてたね』と声を掛けてもらえます。立ち止まらずにテイクアウトに切り替えて本当によかった」と振り返る。

センデリイーツは、JC事業として7月末まで継続する計画だ。江畑さんは「まだまだコロナ前のにぎわいには戻っていない。これからも地域とともに歩んでいきたい」と話している。

指宿、枕崎は市が助成

タクシーや代行業者が宅配代行に取り組む地域は県内各地にある。指宿市や枕崎市は、市がタクシー運賃を助成する形でのデリバリー事業を続けている。

この記事のシリーズ Series of this article

【 いま、できること 】#鹿児島コロナ防衛隊

長期化する新型コロナウイルス禍。4月16日には緊急事態宣言が全国に拡大された。日一日、刻一刻と状況が変わっていくなか、それぞれの地域で、たくさんの人が、「いま、できること」を模索している。暮らしの現場で奮闘する姿を追う。

(フェリアWEBチーム、随時掲載)

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