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耳鼻咽喉科医師|医者・研究者・母親として、目指すは寄り添う医療

ませだ耳鼻咽喉科 間世田佳子さん

間世田 佳子さん
(ませだ耳鼻咽喉科/鹿児島市)

2018年、国際耳鼻咽喉科学振興会のSPIOAwardで、論文が1位に選ばれた。テーマはワクチン。鹿児島大学病院で予防医学の研究を重ね、成果を英文でまとめた。躍進は続く―。

9月には紫原にクリニックを開業した。モットーは“笑う門には福来たる”。「これからも挑戦し続けたい」と笑顔が弾けた。

広く、深く学んだ大学病院での20年

20年間、鹿大病院に所属。「濃いごいとした経験をさせてもらった」と振り返る。

大学から最初に出向した星塚敬愛園では、皮膚や粘膜に疾患を伴うハンセン病患者に、皮膚科や内科のベテラン医師と共に向き合った。「新人だからと甘えられない環境の中で、医師だけではなく患者からも一人前に扱ってもらい成長できた」。

聾学校では子どもの聴覚障害に触れ、小児医療に関心を持つきっかけの一つになった。「薬に制約があり、思い通りに動いてくれない子どもだからこそやりがいがある」

仕事内容は診療だけではなく幅広い。大学の研究室では尊敬できる恩師と出会い、手術やがん治療、動物実験を交えた研究にも携わり、鍛えられた。

一人一人に寄り添う患者を見守る地域医療

開業へと話が進んだのは2年前。4人目を出産したばかりだったが、医師会や地域の病院との連携、施工会社の決定と、子どもを抱いて走り回った。

本棚には「最近の愛読書」という客室乗務員向けの接遇本が並ぶ。「医療はサービス業。医者は偉くない」。

院内は段差のないバリアフリー。キラキラ輝く照明や白を基調としたインテリアには「病院のイメージを変え、気軽に立ち寄れる場所にしたい」という思いを込める。募集し、集まった看護師の多くが元同僚。「私のクセをよく知っている、信頼できるスタッフに恵まれた」

ませだ耳鼻咽喉科 内観

バリアフリーで清潔感のある白を基調とした院内。

「一人一人の話に耳を傾け、その人に合った適切な治療法を探ることで上質な医療を目指したい」。話をしてみると、アレルギーがあると勘違いしている人や、相談せずに古いタイプの薬を飲み続けている患者もいた。

「地域に溶け込み、子どもの成長を見守れるような病院にできたら」と小児診療も重視する。「お母さんの悩みにも寄り添いたい」と4人の子を育てる母の顔を見せた。

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間世田 佳子(ませだ・よしこ)さん
プロフィール

鹿児島市喜入出身。2001年鹿児島大学医学部医学科卒業後、20年7月まで鹿児島大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室に所属(国立ハンセン病療養所星塚敬愛園、鹿児島聾学校、今村病院、鹿児島市立病院などへ出向)。12年結婚。産休・育休を利用し、復職。3男1女の母。20年9月開業。院長。ませだ耳鼻咽喉科=099-208-3387

今これに夢中です
「マラソン」

「健全な精神は健全な肉体に宿る」と32歳で始めたマラソン。11歳年上の夫と出会うきっかけにもなった。「今後はスポーツ医療にも携わりたい」

資格について

医師免許、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医・耳鼻咽喉科指導医、厚生労働省認定臨床研修指導医、難病指定医、緩和ケア認定医、医学博士、補聴器適合判定医、補聴器相談医など

 

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鹿児島で働く女性たちを紹介しているFelia!の『クローズアップ』。いろいろな職場で輝いている彼女たちの姿や、これまでの足取りをご紹介します。

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