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観光バスガイド|お客さんに育てられた、プロが選ぶもてなしの達人

クローズアップ GSE南薩観光 瀧山 葉子さん

瀧山 葉子さん
(GSE南薩観光/南九州市)

8月、南九州市で新型コロナウイルス感染防止策を講じた日帰りのモニターツアーが行われ、12人の旅行関係者を乗せた観光バスに5カ月ぶりに立った。

新型コロナウイルスの影響で3月下旬からツアーのキャンセルが続き、4月から7月の乗務はゼロ。

ユーモアを交えた快活な自己紹介で車内を湧かせながら、久しぶりの乗務に「緊張しています」と漏らした。

知識と経験で支える安全で快適な旅行

観光バスガイドはツアー参加者の安全で快適な旅を支える。

車窓から見える景色や観光地を案内し、歌やゲームで移動時間を飽きさせないよう工夫。車内清掃や、バス走行時の安全確認、駐車時の誘導などドライバーのサポートも重要な役割だ。

高校卒業後に幼少時からの夢をかなえた。約1年間の研修を経て乗務を任されるようになると、酒に酔った客から「君の話はつまらない」と叱られたことがある。観光地で客からの質問に答えられず「その都度勉強しました」。

次第に「ありがとう」「楽しかった」と声をかけてもらう機会が増えて仕事が楽しくなると、車内の雰囲気が和んだ。「お客さんに育ててもらった」と振り返る。

大好きな仲間と仕事コロナ禍で思い知る

帰郷後は地元の旅行会社に入社。県外から訪れた客を対象に南九州市、指宿市、霧島市を2泊3日で巡るツアーを中心に乗務した。行程には第二次世界大戦時の特別攻撃隊員の歴史を残す知覧も含む。

「楽しいはずの旅行なのに悲しい話をしなければならない」。複雑な心境に勇気を与えたのは福岡時代、ツアーで出会った原爆体験者の言葉だ。
「私たちの世代は減っている。ガイドさんたちが語り継いで」。今は使命だと割り切り、より深い知識を蓄える日々だ。

今年、旅行新聞新社(東京都)主催の「プロが選ぶ優良観光バス30選」の優秀バスガイドに選ばれた。旅行関係者らの評価で全国から5人が選ばれる栄誉。

その直後のコロナ禍だった。「仲間と一緒に仕事ができない日々に涙が出ました」。9月から少しずつツアー客が増えてきたが、乗務は8~9月で2件のみ。
観光案内の音読を繰り返し、満面の笑顔でツアー客を迎える日を待つ。

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瀧山 葉子さん
プロフィール

南九州市川辺町生まれ。小・中学校で吹奏楽部に所属し、高校は吹奏楽部の強豪校として知られる福岡工業大学付属城東高校へ。担当はフルートとピッコロ。卒業後、昭和バス(福岡市)に観光バスガイドとして就職。2011年に帰郷。
GSE南薩観光=0993-83-2275

今これに夢中です
「スポーツジム」

6~7年くらい前から姉の影響でマラソン大会に出場するようになりました。休日は体を鍛えるため、スポーツジムに通っています。

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