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屋久島、旅のツボ | 屋久島クスノキしょうのう/体に優しい虫除け

屋久島クスノキしょうのう

啓蟄(けいちつ)を迎え、静かだった島に旅人が少しずつ増えてきました。
蟻やミツバチ、暦通りに虫たちも活動をはじめています。
オフシーズンにつき、休業していた店も徐々に開きはじめ、にぎやかな季節のはじまりです。

沿道のリンゴツバキも、鮮やかな紅色の花をコロコロ転がしています。島の南や東では、桜の便りも聞こえてきました。島の南から北へ、里から山へ、4月いっぱいまで、島のどこかでお花見が楽しめるのです。

シンプルな製法の樟脳(しょうのう)

コートとまではいきませんが、ジャケットのいらなくなる時期に活躍するのが、防虫剤として用いられる樟脳(しょうのう)です。クスノキのチップを蒸して、蒸気を冷やすだけのシンプルな製法。

原料となるクスノキ、チップを蒸す燃料となる薪、蒸気を冷やすための水が豊富だったため、江戸時代から昭和30年代にかけて、樟脳作りは島の重要な基幹産業となってきました。炭焼きのように、山中に小さな仮設小屋を建て、里山のあちこちで小規模に製造していたそうです。

森の恵みでカラダに優しい虫除けを
 

クスノキはカイコウズと並んで鹿児島の県木と定められ、県内各地で盛んだった樟脳作りは薩摩藩の財政を支えたといわれていますが、化学合成された防虫剤や外国産に押され、現在樟脳を製造しているのは、県内に1軒だけとなってしまいました。

長年とだえていた樟脳作りを50年ぶりに復活させたのが、この「屋久島クスノキしょうのう」。100%屋久島産クスノキのからだに優しい防虫剤です。

通常は一般的な防虫剤と同じように、衣装ケースに入れたり、ひな人形や掛け軸などに添えて収納しますが、島ならではの使い方として、山仕事の前日に、衣類と一緒に箱に入れて匂いを染み込ませ、山ヒル除けにしたそうです。

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また、副産物としてとれる樟脳油は、白蟻除けに家を新築する際、柱の足もとに染み込ませたり、虫刺されに塗ったといいます。
虫除け以外に、樟脳油はアロマオイルとして香りを楽しむこともできます。森を散策しているような爽やかな甘い香りをポケットに忍ばせて、街なかで密かな森林浴気分を味わってみては。

事前予約で工場見学も受付中。近所のさば節工場と合わせて、一湊工場見学ツアーも楽しいかも。

兵頭材木店

 

兵頭材木店

  • 屋久島町一湊2281-3(布引の滝公園横)[MAP
  • TEL:0997-44-2099

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