安心安全な蒸熱処理で輸出入支援/FTH

FTH コンテナ型差圧式蒸熱処理装置
ベトナムで稼働しているコンテナ型差圧式蒸熱処理装置(FTH提供)

FTH(鹿児島市)

温湿度コントロール技術を生かし、病害虫の蒸熱処理装置を中心に熱管理機器を製造、付帯設備も含めて国内外に販売する。売り上げの8割が海外で、納入実績は東南アジアを中心に南米コロンビアまで広がる。薬剤を一切使わない安心安全な処理で、果菜類の輸出入を支えている。

主力は、コンテナ型の差圧式蒸熱処理装置。高温高湿の飽和蒸気で、マンゴーやパパイアなどの熱帯果実に寄生するミバエ類の卵や幼虫を消毒する。特許技術の吸排気ダンパーで湿度制御が簡単にでき、果実の味や外観を損なわずに一度に5トンまでを仕上げられる。

果実を入れたカゴを入れると蒸熱処理から冷却まで自動運転する。北山幸次社長(62)は「途上国からの受注が多いため、シンプルで低コストな設備を目指した。操作はもちろん、部品数を減らし、メンテナンスも簡単にした」と話す。

県内で植物検疫用装置の開発に携わってきた北山社長らが2007年、沖縄のフーズテクノホールディングスの鹿児島事業所として開設。10年に独立した。アジアが主な取引先だが、最近ではアフリカからの問い合わせもある。

技術を応用し、農研機構とイチゴ苗の病害虫防除装置も開発した。国内農家で使われているほか、台湾ではマンゴーの表面に黒点がつく炭疽(たんそ)病の抑制に活用されている。今後は国内からの受注を増やしたい考え。「すき間のニーズを探して、新たな開発につなげたい」と意気込む。

(南日本新聞2020年6月28日付掲載)
FTH
2010年設立。資本金700万円。2019年8月期の売上高1億9800万円。社員8人。タイ、台湾、韓国、ミャンマーに現地代理人を置く。
住所:鹿児島市武1-9-12[MAP
電話番号:099-286-1201

このシリーズについて

かごしま会社探訪
きらりと光る鹿児島県内の中小企業を訪問し、あまり知られていない素顔を探ります。日曜日付南日本新聞の経済面に掲載しています。

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